株式会社EVERRISEが2018年6月から提供を開始している「Goodjob!」は、社員同士が感謝の気持ちや賞賛のメッセージをポイントとして贈り合えるピアボーナスシステムです。Goodjob!の特徴や導入事例を紹介します。
Goodjob!は、システム上で「ありがとう」や「おめでとう」といったポジティブな思いを、「グッジョブ(ポイント)」として相手に送れる社内コミュニケーションツールです。
受け取ったポイントは色々な景品などに交換できるので、積極的に他の人へ感謝や賞賛を伝える企業風土の醸成が後押しされ、日常的にメッセージを伝え合える文化が生まれます。また、自分から特定の相手にポイントを贈るだけでなく、他人の投稿に対して、第三者が共感したり素晴らしいと感じたりした時にも、SNSの「いいね」のようにポイントを贈れることは魅力です。
なお、誰かへ「グッジョブ」を送るには「スタミナ」を消費するという点も特徴です。スタミナは毎日24時に自動で回復したり、自分のポイントを使って回復させたりできるので、ゲーム感覚でシステムを楽しめることもポイントでしょう。
Goodjob!では社員間でメッセージを送り合うだけでなく、掲示板によって会社からの情報発信ツールとして利用したり、パソコンやスマホを使って誰でも気軽に情報を共有したりできるため、社内SNSとしても利用することができます。
パソコンのブラウザを通じて利用したり、スマホアプリを使ってスマホで利用したりと、使い方の自由度が高くなっています。また、初期費用やシステム利用料が0円で、費用は1ユーザーあたり月額550円というシンプルな料金体系も見逃せません。
1ヶ月の無料トライアルや、追加のオプション機能なども用意されており、企業ニーズや利用状況に合わせて、活用法やプランを検討できる点は重要です。
エンジニアを多く抱える株式会社アクセルユニバースでは、社内コミュニケーションが主にテキストを使ったものとなっており、社員同士が実際に感謝や気持ちを伝え合うといった機会がほとんどありませんでした。
しかしGoodjob!を導入したことで、自分から「ありがとう」と伝える意識が育ち、相手に感謝の言葉を送ろうという意識が芽生えたということです。
株式会社エムフロは社員のエンゲージメント向上のきっかけとして、Goodjob!を導入しました。
その結果、社内コミュニケーションが活性化しただけでなく、これまで上司やマネージャーから評価されにくかった社員の努力や働きが発見されやすくなり、社内MVPの選定にも大きく貢献しているそうです。
飲食店を運営するジャンラフィットグループでは、店舗数が増えていくにつれ、各店舗の管理業務の負荷が多くなり、徐々に店舗ごとに売上げのムラが生まれるようになっていました。
そこでGoodjob!を導入したところ、管理者やマネージャーがケアしきれない従業員に対しても、従業員が自分たちで積極的に評価する文化が生まれて、特にアルバイト従業員のモチベーションが大きく向上したそうです。
また、それによって店舗の売上げも回復し、グループ全体に良い影響がもたらされたとのことでした。
Goodjob!では専用の運営チームが用意されており、公式サイトや公式ブログなどを使って、積極的な情報発信でユーザーをサポートしています。
また、電話による問い合わせにも対応しており、土日祝日を除いた朝9時~夕方6時までの間、専門スタッフにサービスについて確認することも可能です。
検索窓にメンバーの表示名を入力することで、簡単にメンバーの個人ページを確認することができます。
各メンバーの個人ページには、その相手の情報ややり取りした「グッジョブ」の合計数、これまでの履歴などが表示される他、ダイレクトメッセージを送って連絡を取ることも可能です。
システム管理者は、メンバーがどれくらいの頻度でポイントを贈ったり、受け取ったりしているのか、統計データを確認して社内コミュニケーションの状況を分析できることも特徴です。
Goodjob!の特徴の1つが、管理者によって、メンバーが送り合っている「グッジョブ」に対する獲得ポイントの換算率を設定できるという点でしょう。
デフォルトでは「1グッジョブ=1ポイント」に設定されていますが、積極的にコミュニケーションを促したい時など、例えば換算率を「3」に上げることで、「1グッジョブ=3ポイント」といったように獲得ポイントを調整できます。
Goodjob!は複数のビジネスチャットツールとも連携可能です。
連携できるチャットツールは2020年9月時点でSlackやMicrosoft Teams、Chatwork、Talknoteなどとなっており、すでにそれらのチャットツールを利用している企業であれば、既存のコミュニケーション環境でピアボーナスを取り入れることができます。
また、連携可能なチャットツールは順次拡大していくことがアナウンスされており、さらに多くのチャットツールやSNSなどに対応していくことも期待できるでしょう。
2021年1月現在、全14サービスあるピアボーナスの中から、無料のトライアル期間があるツールをピックアップ。3つのピアボーナスをトライアル期間の長さと、導入した場合の1か月あたりの料金(50名の場合)で比較しています。