メディアから保育サポート事業など幅広い事業を手掛ける株式会社Wiz(ワイズ)は、ベストベンチャー100にも選出されるなど注目のベンチャー企業です。社内仮想通貨「Wizコイン」で社内コミュニケーションの活性化を図る取り組みをご紹介します。
Wizコインを導入した第一の目標は、社員同士のコミュニケーションを活性化させることです。20代の社員が半数以上を占めるWizでは、若い世代に合わせた社内コミュニケーション方法が必要だと考えました。また、Wizのように北海道から沖縄まで拠点を構え、幅広い事業領域を抱える企業では、入社してから顔を合わせたことがない社員も少なくありません。直接顔を合わせる同僚はもちろん、離れた場所の仲間ともコミュニケーションが生まれるような仕組みとしてWizコインは誕生しました。
オフィス周辺のゴミ拾いや良いアイデアの創出など、数字で測ることが難しい業績を評価し、従業員のモチベーションを向上することもWizコイン導入の目的です。オフィスで働く仲間の人数が増えるとこうした小さな功績は見えづらくなるため、縁の下の力持ちが評価されにくくなってしまう事も少なくありません。頑張った分Wizコインの数で評価されることで、社員同士が助け合う文化も生まれます。
Wizコインを社内流通させるための、具体的な運用方法について見ていきましょう。
Wizコインは、自分が起こしたアクションに対して同僚や上司が「いいね」と思って評価してくれたときにもらえます。若い世代のスタッフもなじみやすいよう、SNSで「いいね」を押すような気軽さで評価できるのが特徴です。評価対象は社員だけでなくアルバイトも含めた全スタッフのため、少しでも心が動いたアクションに対して気軽にWizコインを贈りあえます。評価基準は会社の利益につながったどうかではなく、気持ちの良いあいさつなどちょっとしたことも評価できるのが特徴。
もらったWizコインは1枚単位で景品に交換することができます。1枚で交換できるスリッパやノートなど身近なアイテムから、加湿器や豪華チェア、オーダーメイドスーツなどコインを貯めれば豪華景品も用意されているのが特徴。中にはオリジナル写真集や、全上司とのお食事券といったユニークなご褒美も。良いことをした上にちょっとしたボーナス気分が味わえて、仕事に役立つアイテムもゲットできるなんて一石二鳥ですね。
現場での運用によってWizコインはどのように課題解決につながったのか見ていきましょう。
Wizコインの導入によって、評価の対象とするには難しかった小さな業績や貢献が評価されるようになりました。仮想通貨のため直接給与には反映しませんが、景品というボーナスで還元されるようになったのも大きな変化です。社員同士が感謝や「いいね」としてWizコインを贈りあうことで、自然と社内コミュニケーションも活発になっています。評価対象となる行動は顧客への貢献から仲間同士の助け合いなど幅広く、サービス品質の向上にも役立ちそうですね。
Wizコインで評価の対象となるのは社内や業務時間中の行動だけではありません。終業後など業務外の行動についても評価し、コインを贈ることができます。新人歓迎会や職場のレクリエーションを企画したり、プライベートの引っ越しを手伝ったり、仕事以外の場所でも社員の交流が生まれる仕組みです。人間性や行動が評価されることで周りに人が集まれば、さらにコインを贈りあう好循環が生まれるでしょう。
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