LIG(LIGコイン)

旅行者向けのゲストハウス運営やWebコンテンツ制作などを手掛ける株式会社LIGの社内通貨「LIGコイン」の導入事例をご紹介します。社員への評価とペナルティを両立させたピアボーナス制度の詳細を見ていきましょう。

LIGがピアボーナスを導入する目的

まずはLIGコインを導入した目的について紹介していきます。

数字で測れない会社への貢献を還元

オウンドメディア運営をはじめとするWeb製作から飲食やサウナ経営まで、幅ひろい事業領域を展開する株式会社LIGでは、デザイナーやクリエイターなど在籍するスタッフのバリエーションも豊富です。営業のように売上というわかりやすい指標がない業種も多いため、数字では測れない会社への貢献度を可視化し、社員に還元するのが大きな目的でした。イベント登壇やデザイン賞の受賞など、直接の売上に関わらないことも、企業のイメージアップや宣伝につながっています。

自社ブログの更新促進

クライアントのオウンドメディア運営を支援するコンテンツマーケティング事業を手掛けるLIGにとっては、月間約250万人が訪問する「LIGブログ」の運営も重要な業務の一つ。全社員が月に1本のブログを更新する社内ルールでしたが、なかなか浸透せず記事の質や数が低下していました。そこで、自社ブログの更新促進にLIGコインを活用するアイデアが生まれたのです。

LIGのピアボーナスの実施内容

ピアボーナスを社内で運用した内容を詳しく見てみましょう。

受賞者やイベント登壇者をLIGコインで評価

LIGコインはデザインをはじめとする各受賞者や、イベントに招待されて登壇した社員に付与されます。こうした数値化が難しい実績については上司やプロジェクトの責任者の目に留まらなければ評価が難しいですが、正当に評価しやすい仕組みです。付与されたコインは個人やチーム内の売上として計算されます。

期日内ブログ入稿でLIGコイン付与

オウンドメディアであるLIGブログに期日内に入稿すると、LIGコインが付与されます。逆に理由なく期日を過ぎてしまうとLIGコインが徴収されてマイナス評価となります。しっかりルールを守っている社員が評価されて、いい加減な仕事をしている社員は評価に響く正当な評価基準が作られました。

遅刻などのペナルティはLIGコイン徴収

コインはブログ遅延だけでなく、遅刻や喫煙ルールの無視などでも徴収されてマイナス評価となります。どんなに業務で売り上げを上げていても、普段の勤怠が悪いと売り上げからマイナスされていく仕組みです。

課題と導入事例

LIGコインを導入・運営したことで、どのような課題が解決したのか、具体的な事例を見ていきましょう。

ブログ更新頻度アップ

LIGコインの導入は、記事の数が足りず、同じスタッフばかりが執筆していた自社ブログの更新頻度アップにつながりました。各スタッフやディレクターが締め切りを意識したことで問題点が浮き上がり、解決する方法を考えるようになったのです。結果として記事の本数は増え、執筆するスタッフのバリエーションが増えたことで記事品質の向上にもつながりました。多くの人に閲覧された「殿堂入り記事」も生まれ、自社ブログの更新頻度と品質が大きくアップしたのです。

社員のモチベーションアップ

今まで評価されづらかったデザイン面などの実績が正当に評価されるようになったことで、社員全体のモチベーションアップにもつながっています。イベント登壇など時間と労力を必要とする業務も、しっかり評価・還元につながると思うと参加したくなりますね。また、あえてペナルティを設けたことも社内意識の改善につながっています。「あの人もやってるから自分もやらなければ」という意識につながり、締め切りや勤務ルールの厳守などが少しずつ広がっていきました。一人ひとりが率先して取り組む心や、チーム連携で課題解決に取り組む姿勢にもつながっています。

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