株式会社じげん(GAT)

住宅や求人、旅行などのメディアを運営するITベンチャー企業株式会社じげんは、GATと呼ばれる社内仮想通貨を活用しています。社員同士で感謝を伝えながらピアボーナスとして利益を還元するGATの特徴について紹介していきます。

じげんがピアボーナスを導入する目的

まずは株式会社じげんが社内仮想通貨GATを導入した目的について見ていきましょう。

社内コミュニケーションの活発化

2008年の創業と同時にスタートしたGAT制度は、社員同士の接点を増やし、社内コミュニケーションを活性化させていくのが大きな目的でした。「次元を超える事業家集団」というコンセプトを持つ同社にとって、社員同士の連携は重要です。多様な人材が集まるからこそ、一つの場所でつながるツールとしてGATはスタートしました。複数の才能やスキルが刺激しあうことで、新しい文化が生まれていくと同社は考えたのです。

見えにくい評価の可視化

GATを導入したもう一つの目的は、人のサポートや社内運営など目に見えない貢献を可視化して評価しやすくすることです。後輩の相談にのったり、誰よりも早く電話をとったりといった活動は、数字で表せないためなかなか評価されづらいですよね。こうした縁の下の力持ち的な存在を正当に評価し、やる気をアップさせるのもGATの大きな役割です。

じげんのピアボーナスの実施内容

GATの実際の運営方法について見ていきましょう。

手書きのメッセージとGATを一緒に贈る

毎月社員には白紙のGATが1人1枚配られ、カードには1000GATを贈る権利が付いています。お世話になった人や仕事で助けてくれて感謝を贈りたい人に、手書きのメッセージを添えて1000GATを贈ることができます。自分でカードをとっておいてもGATを得ることはできず、人から贈られて初めてGATが貯まるという仕組みです。

溜まったGATは商品やAmazonポイントに交換

人から贈られてたまったGATは会社が運用する商品のほか、Amazonポイントなどに交換することが可能。感謝を多く集めた人は、その分ボーナスを受け取ることになります。

H3 GATは委員会制度で社員自身が運営
GATの配布や集計、商品との交換などの運営は、同社が運営する委員会制度に基づき社員自らが行うというのも特徴です。管理の負担を軽減するとともに、社員のニーズに柔軟に応じていく運営アイデアです。イベント時にGATメッセージを掲載するなど、社員のアイデアによるユニークな取り組みも生まれています。

課題と導入事例

GATの導入はさまざまな課題解決につながり、運営バリエーションも多様化しています。

新入社員のお祝いキャンペーン

GATを活用して新入社員と既存社員の接点を作る取り組みとして、入社後のお祝いキャンペーンも用意されています。入社後1か月以内に別の部署や職種などさまざまな人とランチを過ごし、サインを6個集めると入社祝いのGATがプレゼントされる仕組みです。自ら積極的に先輩や同僚と関わり、会社に早くなじむことができそうですね。

グッドアイデアには代表から特別GAT

GATの運用を拡大した事例としては、組織運営制度を社内で募集し、良いアイデアに代表から特別GATが支給される取り組みもあります。もらったGATボーナスがうれしいのはもちろん、代表と交流することで良い刺激になるというメリットも生まれています。普通に募集するより多くのアイデアが集まり、社員一人ひとりの組織運営への意識も高まる運用アイデアです。

GATで購入したゲーム機で社内コミュニケーション

ゲーム好きの社員数名と代表が集まり、GATを出し合って購入したゲーム筐体をリフレッシュスペースに設置しているのも面白い取り組みです。毎日休憩がてら社員がゲームを楽しみ、良い社内コミュニケーションを生んでいるのだそうです。自分たちで現金を出すのは難しいですが、お互いの感謝で生まれたボーナスだからこそ社内に還元しようという好循環が生まれるのですね。

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