【目的別に見る】ピアボーナスの導入事例

実際にピアボーナスを活用している企業では、どのような効果があったのでしょうか。事例を挙げて、見ていきましょう。

コミュニケーションの活性化

コミュニケーションの活性化

会社規模や従業員人数に関わらず、コミュニケーションに関する問題はあらゆる企業が持っています。

業種や規模感に合わせて、それぞれの会社が持つ課題に注目し、導入後の成果を合わせてご紹介します。

モチベーションの向上

モチベーションの向上

従業員はそれぞれ異なる悩みや不満を抱えているものの、それらを声に出して発信できる人は一握りです。

ピアボーナスを通じて自身が承認され、結果としてモチベーション向上に繋がっている事例をご紹介します。

チームワークの向上

チームワークの向上

プロジェクト、支店、会社全体など単位は様々ですが、チームワークは事業発展に欠かせないキーワードです。

チームワーク向上を実現するために、ピアボーナスは効果を出しやすい施策です。導入後の効果と合わせて見ていきましょう。

社員定着率の向上

社員定着率の向上

転職活動が容易な時代になったからこそ、社員定着率向上は企業の永遠の課題です。

ピアボーナスは従業員の細かな様子が開示されやすいことから、間接的に従業員の様子を垣間見ることができます。

離職率軽減に成功した企業の事例を見ていきましょう。

経営理念の浸透

経営理念の浸透

ピアボーナスの付与には、会社ごとに独自のルールが設けられる場合がほとんどであり、このルールが会社のカラーをそのまま表すような形になります。

企業理念の浸透にはどのような活用方法があるのでしょうか?

組織活性化

組織活性化

いい環境があるだけでは、決していい会社とは言えません。環境や制度は従業員に積極的に活用されることではじめて意味を持ちます。

ピアボーナスは従業員の真のニーズに気付きやすくさせてくれる効果があります。組織が活性化した事例を見ていきましょう。

ピアボーナスという仕組みが世に広まるきっかけとなったGoogleや、ピアボーナス運用に長けている企業として知られるメルカリを中心に、導入理由や導入効果を見ていきます。

Google

Google

ピアボーナスを認知させるきっかけをつくったのは、ほかでもないGoogleです。

心理的安全性を確保することを目的につくられたピアボーナスという仕組みは、Google内ではどのように運用されているのでしょうか?

メルカリ

メルカリ

ピアボーナス運用に長けている企業といえば、メルカリが知られています。

自社独自で構築していた従業員同士の賞賛の仕組みからピアボーナスに載せ替えたことで、社内にはどのような変化があったのでしょうか?

UZUZ

在宅ワークをはじめとする自由な働き方を推進する企業UZUZでは、営業インセンティブツールとして社内仮想通貨「ウズポ!」の運用を始めました。当初は知人紹介などの営業インセンティブや社内表彰のボーナスとして支給されていましたが、やがて社員同士で感謝を贈りあう「サンクスウズポ!」に発展。社内コミュニケーションの強化ツールとしても活用されています。獲得したウズポ!は全社員が閲覧可能なため、より評価を集めた人間が可視化できる仕組みです。獲得したウズポ!は上司の決裁なく自分の判断で活用可能で、社員へのプレゼントや飲み会の費用として支払いできます。たくさんウズポ!を集める人は、周りに人が集まる人気者になれるのだそうです。また、社内クラウドファンディングの取り組みで、新規事業の資金集めとしても活用。現金だと集まりにくい社内からの資金創出も、お互いの感謝で集めた社内仮想通貨なら会社に還元しようという好循環が生まれています。

ヤマト運輸株式会社

物流システムで私たちの生活を支えるヤマト運輸株式会社にも、ピアボーナス制度「満足BANK」が導入されています。満足BANKは社員同士の「ありがとう」「すごい」といった感謝や賞賛の気持ちを贈りあうポイント制度です。獲得したポイント数は全社員が閲覧できるため、評価が可視化できる取り組みとなっています。対象はセールスドライバーだけでなく、全社員にたいしてポイントを贈ることができる点も特徴。貯まったポイント数に応じてバッジで表彰する仕組みもあり、仕事のモチベーションアップ効果も。また、社員同士が良いところをほめあう文化も定着し、現場のぎすぎすした雰囲気が解消しサービス品質の向上にもつながっています。贈った人、もらった人、どちらもうれしい満足BANK制度は、お金をかけずに社員のモチベーションをアップさせる取り組みとしてヤマトグループ内にも波及し、社員同士の結束を高めています。

株式会社フュービック

「Dr.ストレッチ」などを運営する株式会社フュービックが運営するのは、社内仮想通貨アプリ「FRICA」です。スマートフォンで手軽に使えるアプリ形式をとっているのが特徴で、毎日ログインするともらえる「インク」を使って社員同士でメッセージを送ります。メッセージの文字数はコインに変換され、貯まったコインは社内サービスやリゾートホテル宿泊券などの豪華商品と交換可能。同僚からもらった感謝メッセージが評価につながり、利益として還元されるピアボーナスの仕組みになっています。FRICAアプリは社内コミュニケーションの活性化にも効果を発揮。1度に200名近いスタッフが増え、海外拠点も増えるなど社員同士のコミュニケーション不足になりがちな環境でしたが、FRICAアプリのおかげでやり取りが増えました。アプリをダウンロードするだけで全社員のリストが表示されるため、連絡先を知らなくてもメッセージを送れるのが普及につながったアイデアです。

株式会社リンクアンドモチベーション

社員のモチベーション管理など人材・経営コンサルティング事業を営む株式会社リンクアンドモチベーションでは社内仮想通貨「LIMO」を使ったユニークな取り組みがあります。社内教育や研修をポーカーやビンゴなどのカジノゲームに見立て、報酬としてLIMOを支給する「カジノルール」です。LIMOは円と交換することができるため、新人社員が研修に積極的に取り組むことにつながっています。また、優秀な成績を収めた社員に対するピアボーナスとしても支給されるため、既存社員のモチベーションアップも。居心地が良い環境で無理することなく働きたい人が多い現代の若者にとって、スムーズに会社になじみ業務を覚えることができる仕組みです。こうして社内で効果を検証されたモチベーション管理の仕組みは、同社が提供するコンサルティング商品にも活かされています。これからの組織運営にぜひ取り入れたいピアボーナス導入事例の一つです。

カブドットコム証券株式会社

三菱UFJフィナンシャルグループのカブドットコム証券株式会社では、ブロックチェーン技術を応用した社内仮想通貨「OOIRI(オオイリ)」が導入・運用されています。残業を減らし働き方改革が求められていたカブドットコム証券では、社員の健康的な働き方に社内仮想通貨を活用する方法が考案されました。オフィスのある大手町周辺を「OOIRIゾーン」と名付け、スマートフォンの位置情報と連携し、健康的な働き方をするとOOIRIコインを付与する仕組みです。早朝出社で効率よく働いたり、定時でオフィスから退社したり、健康的な行動にOOIRIコインは支給されます。先輩や同僚に助けてもらったお礼に、OOIRIコインを贈ることもできるため、社内コミュニケーションの活性化にもつながっています。貯まったコインは社内での物販サービスに活用できるほか、オフィス周辺の飲食店と連携することなども計画されています。禁煙サポートや地域振興など、さまざまなバリエーションで他の企業への導入も検討されている仕組みです。

株式会社じげん

株式会社じげんは住宅・求人・旅行など幅広い分野を手掛けるITベンチャーで、社内仮想通貨「GAT」を運用しています。GATは手書きのメッセージに添えて社員同士で贈りあうのが特徴で、感謝や賞賛などの評価を集めたスタッフがピアボーナスを受け取れる仕組みです。貯まったGATは豪華な商品やAmazonポイントに交換可能。数字で表現しにくい小さな評価が可視化されることにより、社員のモチベーションアップにもつながっています。社員同士の交流が活発化することで、複数のスキルや才能が混ざり合い、新しいアイデアの誕生につながるのも大きなメリット。GATは新入社員がさまざまなスタッフとランチをとると支給されたり、社内アイデアコンテストで評価されるともらえたりすることもあります。GATを集めた代表と数名の社員が購入したゲーム筐体をリフレッシュスペースに設置して、社員コミュニケーションに役立てた事例もユニークです。

株式会社Wiz

ベストベンチャー100にも選出される注目企業「株式会社Wiz」は、社内仮想通貨「Wiz」で社員コミュニケーションを強化しています。Wizコインは社員同士で良いと感じた行動に対して贈りあう制度で、SNSの「いいね」のように気軽に贈れるのが特徴。評価の対象は利益につながった行動だけでなく、気持ちの良いあいさつやゴミ拾いなど幅広いです。若い世代のスタッフが多い同社でも手軽な使いやすさがヒットし、社員同士のコミュニケーションが生まれています。さらに業務時間外の行動も評価の対象となるため、仕事以外の場所の交流もうまれ、より社員同士の結束が深まっています。もらったWizコインは一枚から交換可能で、オーダースーツなどの豪華景品もあるためモチベーションアップ効果も。これによって、見逃しがちだった小さな良い行動が評価されやすくなりました。評価対象は社員からアルバイトも含めた全スタッフで、会社全体の活性化にもつながっています。

株式会社オロ(Oron)

グループ全体で数百人単位の社員を抱え、海外での事業展開もしていた株式会社オロでは、事業拡大につれて社員間のコミュニケーションが希薄になりつつありました。そこで、オロはピアボーナスシステムとして、様々なアイテムと交換可能なグリーティングポイント「Oron」を導入し、各社員が感謝や色々な気持ちを贈り合える環境を整えました。その結果、信頼関係が強化された上、海外支社とも積極的に交流する企業風土が醸成したそうです。

GMO NIIKO株式会社(ADPo)

GMO NIIKO株式会社では、ピアボーナス導入を求める社員の声に応えるため、2019年1月度より社内通貨「ADPo」を導入しています。当初は社員同士のコミュニケーション強化を目的としてADPoが導入されましたが、やがて社員同士で当たり前のように感謝を伝え合う企業文化が根付いただけでなく、誰がどのような案件に携わっているのか意識的に把握することで、プロジェクトの流れもスムーズになるという導入効果が得られました。

株式会社DISCO「Will」

創業80年以上の株式会社DISCOでは、業務に関して社内オークション制度が導入されており、そのための社内通貨として「Will」が採用されています。Willは「1Will=1円」で設定され、社員は提示されている業務内容と報酬金額を確認し、自らの意思で仕事を受注します。また、社員同士でWillを提示して仕事のサポートを依頼し合うといったことも行われており、単なる労働者でなく責任者としての意識改革にも成功しているようです。

Loco Partners

ホテルや旅館の予約システム「Relux」を提供するLoco Partnersでは、ピアボーナスシステムとして「Locotip」を導入しました。Locotipはちょっとした出来事に対する感謝から、仕事で見事な成果を上げた人への称賛メッセージなどに添えて贈れるチップであり、貯まったLocotipはReluxで使える旅行クーポンへ交換して利用されています。また、社内イベントのプライズとしてLocotipが活用され、社員の参加率が上がったことも重要でしょう。

ログリー

急激な事業拡大で社員が一気に増え、社員間の信頼構築が課題だったログリー株式会社では、すでに社内で実施していた、メッセージカードで感謝を伝える「ありがとうプロジェクト」の進化形として、1週間ごとに400ポイントが支給されるピアボーナス「スマイルログ」を導入しました。現在は全社員が積極的にスマイルログを贈り合い、コミュニケーションが活性化しただけでなく、個々の自己肯定感も高まって組織力がアップしたそうです。

サイバーエージェント

100社を超えるグループ企業を抱えるサイバーエージェントでは、社員一人ひとりが仕事への意欲と会社への誇りを持ちながら業務へ取り組めるように、個々人が互いを尊重できる環境づくりの一貫としてピアボーナスシステムを導入しました。その結果、自分から想いを伝えようとする意識の向上と、仲間に認められているという実感の高まりによって、企業全体で人間関係が強化され、新しいことへチャレンジしやすい企業風土が根付きました。

オールハウス

不動産デベロッパーとして急成長を遂げたオールハウスですが、一方で社員の離職率の高さが問題となっていました。そこでオールハウスではピアボーナスシステムを導入し、まず社員同士の信頼関係の再構築を目指しました。すると、期待していたコミュニケーションの活性化が叶っただけでなく、部署間の連携力強化によって事業効率が改善し、離職率の低下に加えて、売上げ1億円アップという想定以上のシナジー効果を獲得できたそうです。

ピアボーナスのメリット・デメリット

ピアボーナスのメリット・デメリット

ついメリットに目が行きがちですが、デメリットがあることも忘れてはなりません。

本当に、自社にとってピアボーナス導入は効果的でしょうか?ピアボーナス導入に関するメリットやデメリットをご紹介します。

ピアボーナスと社内通貨の違い

ピアボーナスと社内通貨の違い

一見似たような言葉に感じますが、これらは似て非なるものです。

ピアボーナスは企業が元手をつくり、従業員同士が報酬を受け渡すのに対し、社内通貨の場合には資金の出所は社員になります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

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