リモートワークにおけるチームビルディング

チームビルディングはビジネス戦略のひとつであり、同じ目的や目標へ向かって一致団結し、その達成に努められるチームを構築するものです。チームビルディングでは、単純にメンバーの頭数をそろえるのでなく、個々のメンバーの個性や能力を十分に発揮させながら、それらを相互に連携させて相乗効果を生み出すことが重要になります。

そのため、チームビルディングではプロジェクトの目的に応じて必要な人材を選定するだけでなく、メンバー間の信頼関係や連携といったコミュニケーション強化が大切なポイントになるでしょう。

社員がそれぞれ遠隔で作業を進めるリモートワークでは、最初に目的意識をメンバー全員が共有することが欠かせません。また、思いがけないトラブルや疑問・質問が生じた際にも、速やかに解決へ向けて連携できる関係性の構築が重要です。

つまり、リモートワークの有用性を最大限に発揮するためには、チームビルディングを行うことが重要になります。

会社や事務所へ社員が出勤して仕事を行う環境ではなく、社員がそれぞれ離れた場所で仕事を進めるリモートワーク。個々の社員が自由に働きやすい反面、社員同士のコミュニケーションが不足して、人間関係が希薄化しやすいといった課題を無視できません。

そこで、チームビルディングを成功させるうえで重要なポイントを紹介します。

リモートワークにおけるチームビルディングでは、「何を目標としてリモートワークを行うのか」、「どういう理由でチームを構築するのか」といった目的意識を明確にして、メンバー全員で共有しておくことが欠かせません。

また、最終的な目的を共有するだけでなく、そこに至るまでの過程を細分化し、それぞれの段階における達成目標や数値目標を設定しておくことも重要です。

当然ながら、各々のメンバーの能力や適性に合わせた目標やノルマを設定するためには、個々のメンバーについて詳しく把握しておくことも重要なポイントになるでしょう。

チームメンバーごとの能力や適性を正しく把握し、それぞれにマッチした業務や目標を指示することで、個々の業務の最適化を行います。そのためにはメンバーの特性や状態について、上司やチームリーダーが把握しておくことが大切です。

また、メンバーの状態について正しく把握できる環境を構築しておくことで、業務上のトラブルや心身の健康の問題へも速やかに対処できます。

リモートワークではコミュニケーションが不足することで、精神的ストレスを一人で抱えてしまいがち。その結果、メンタル不調を訴える人も増えています。そのため、なかなか気づきにくい個々のトラブルについても、上司やチームリーダーが日頃から意識しておくことが不可欠です。

個々のメンバーの能力をどれだけ活かせても、チームとしての連携が取れていなければチームビルディングは実現しません。また、上司やチームリーダーがメンバー全員を管理し、ケアすることは困難です。

リモートワークでのチームビルディングについては、チームメンバーとなる社員同士の連携が強化されて、相互にサポートし合える環境づくりが成されていることも重要ポイントです。

業務上、必要最低限のコミュニケーションだけでなく、メンバー同士が本当の意味で積極的なコミュニケーションを取っていくことで、相乗効果を発揮しながら些細な変化やトラブルの種に気づけるようになります。

チームメンバー同士で円滑なコミュニケーションを実現していくうえで、重要になるのはメンバー間の感謝と尊敬の気持ちでしょう。

自分がチームの一員として活躍し、それに対して他者から感謝されたり称賛されたりすることで、本人の自信へつながるだけでなく、一層の成果を期待できます。

他者に感謝を伝えることは、慣れていなければ気恥ずかしいかもしれません。しかし、社内全体で誰かへ前向きな気持ちを伝える文化を育てていくことで、企業自体の活性化にもつながります。

リモートワークでメンバー同士のコミュニケーションが希薄化している中、定期面談やチームミーティングを行うことは非常に有効な手段だといえます。

1対1の面談では、業務上の不安や要望を聞くことにより、適切なアドバイスやケアができます。チームミーティングでは、チームが目指しているビジョンにズレがないかを再確認し、軌道修正をしていきましょう。そのほか、業務連絡や進捗状況の確認を通して、週に何回かコミュニケーション活性化のための時間を設けるのも、ひとつの手段です。

近年、チームビルディングをサポートするツールのひとつとして、ピアボーナスが注目されています。

会社からの評価だけでなく、社員同士やチームメンバー同士で互いを評価し、感謝や称賛を送り合えるピアボーナスは、社内コミュニケーションを活性化させるツールとして有効です。そのため、リモートにおけるチームビルディングについても、基盤となるコミュニケーションの強化にピアボーナスは積極的な効果を発揮してくれます。

ピアボーナスは社員同士で評価し合うシステムであり、社員間の交流が活発化すればするほどメリットが大きくなるツールです。また、ピアボーナスが社内で浸透するほどに、社員同士で他者のがんばりや努力を認め合う風土が生まれていきます。

ピアボーナスの導入のメリットは、社内コミュニケーションを活性化するだけに留まりません。メンバー同士の連携が強化され、上司やチームリーダーが見過ごしてしまう個人の努力や魅力についても、ほかのメンバーが気づいてくれる環境が整います。チームビルディング成功にとっても望ましい状況でしょう。

給与をアップさせることが難しくても、福利厚生としてピアボーナスを導入することで、社員の満足感や会社へのエンゲージメントを向上させる効果が期待できます。

社員の能力を十分に活かすうえで重視されるのは、企業内での心理的安定性や労働意欲。各社員が自社に対して信頼や愛着を抱ける環境づくりは、チームビルディングを考えるうえでも重要です。

リモートワークにおけるチームビルディングをスムーズに進めるための手段として、ピアボーナスは注目を集めています。またピアボーナスは、福利厚生として労働意欲の向上にも貢献してくれるシステムであり、チームビルディングだけに限らず、全社員にとって利用価値のあるツールだと言えるでしょう。

ピアボーナスツールは複数のメーカーから提供されており、費用や機能に違いがあります。そのため、ピアボーナスの効果を高めつつ、イニシャルコストやランニングコストでもメリットを得るには、事前の検討や自社ニーズとのマッチングが不可欠です。

色々なピアボーナスツールの特徴や導入事例を比較して、最適と思われるものを選択していきましょう。