このページではリモートワークにおける上司の役割や、上司と部下が築くべき関係性などについて詳しく解説しています。
またリモートワークにおいて上司が果たすべき役割をサポートする、ピアボーナスについても解説していますので、合わせてご確認ください。
従来の仕事環境と異なり、リモートワークでは上司や同僚が常に同じオフィスや職場に集まり、一緒に働く必要性がありません。ある意味では非常に自由で働きやすいシステムとも言えるでしょう。
しかし上司や従業員同士が互いに相手の状況を把握できないからこそ、作業の遅れやミスに気づきにくくなったり、社内のコミュニケーションが不足して人間関係や信頼関係が弱体化してしまったりするリスクが増大する懸念も。
リモートワークを適正に運用していくために、部署やチームを管理・監督する上司が考慮するべきポイントは増えています。上司として常に全体を把握しながら適切な行動を実践していくことが、リモートワークで最大限の成果を目指す上で重要なポイントといえるでしょう。
リモートワークの能力や適性に欠けている上司の存在は、会社にとって大きな損失を生みかねません。
職場や従業員によって最適な働き方やシステムが異なるように、オフィスワークとリモートワークといった働き方の違いによっても、従業員の管理方法や効率的な作業の進め方が変わります。
そのためまずは上司が率先して環境の変化に適応し、リモートワークならではの特性を把握することが重要です。反対にいつまでもオフィスワーク感覚で考えている上司は、リモートワークにとって問題の種になる可能性もあるでしょう。
離れていてもオンラインでつながれるリモートワークシステムは、情報共有やトラブル発生時の問題解決に有効です。しかしそれを単なる通信手段のように考えて、メールや電話などの延長としての使っている場合、その効果はいつまでも不十分なままとなります。
リモートワークシステムの本質はコミュニケーション手段の拡大であり、働き方の改革であるという点を上司がきちんと理解しておくことが重要です。
リモートワークでは互いの状況が分かりにくいため、連絡が来た際は速やかに内容を確認して状況を把握し、適切な回答をスムーズに行う流れが大切です。またリモートワークでは相手の表情や雰囲気を察して判断するのが困難になるため、上司はより一層明確な対応を行うようにする必要があります。
上司からの反応や返信がなければ、部下の作業が止まってしまうこともあるため、どれだけ優秀な人材がいたとしても上司に統括能力がなければ進捗が滞ってしまうでしょう。
作業をどう進めれば良いのか最初にプランニングするだけでなく、状況に応じて的確な指示を出すことも上司に求められる能力です。
部下やスタッフが達成した成果によって評価を判断する成果主義は理想的に運用されれば大きな武器となります。しかしチーム内には最終的に成果を発表する人間だけでなく、チームの環境を整え作業を円滑に進められるよう調節している人や、中心人物を脇からサポートしている人もおり、単なる成果主義だけで全体を評価することはできません。
リモートワークでは作業報告が出されたり、成果物が提出されたりと、作業の節目を迎えるまでどのような状況になっているのか判断しづらいというデメリットがあります。そのため、途中経過やチーム内の状況を見落とし単に目立つ人物だけを評価していると、従業員のモチベーションが低下して上司としての信頼も失うことになりかねません。
リモートワーク中の部下がきちんと働いてくれるかどうかは、最終的に上司と部下との信頼関係にかかっています。
進捗を適正化しようと焦るあまり、常に部下を疑ったり過剰に監視したりすれば、部下は萎縮してしまい作業効率が落ちることも考えられます。
また監視によるストレスは従業員のメンタルにも悪影響を及ぼしかねず、離職率の上昇といった新たな問題を生む可能性も否定できないでしょう。
リモートワークでは社員の自宅から映像が送られたり、上司と部下が1対1で会話したりと、場合によってはオフィスワークよりも互いの距離が近くなることもあります。しかし上司が公私の区別をきちんとつけられず部下のプライベートへ干渉するような言動をしたり、他の人間がいないからといって悪質なハラスメントを行ったりすれば、リモートワーク環境は会社にとって深刻なマイナス材料となります。
リモートワークにおいて、上司はコンプライアンスへの意識を高め、常に「人から見られている」という意識でのぞまなければなりません。
リモートワークを効果的に運用するには、部下と積極的に交流し日頃から人間関係を強化しておくことが重要です。
人間関係が構築されていれば、疑問や不安を部下の方から相談してくるようになるため、作業の効率化とメンタルケアを同時に叶えることもできます。
ピアボーナスによってコミュニケーションの活性化を期待できるのは、部下と部下の間だけでなく、それまでは気軽に交流できなかった上司と部下の関係性が改善することもあります。また、業員同士が互いに感謝や賞賛を送り合う様子を見れば、上司として成果主義に惑わされずそれぞれの人材を適正に評価できるチャンスも得られます。
ピアボーナスにも個性がありどのようなシステムを導入するかで得られるメリットが変わるため、自社の社風に合った機能を備えたものを選びましょう。
上司はリモートワークを管理する立場として自身に何が求められるのか考え、働く環境が変わっても部下が実力を発揮できる環境を冷静に整えていきましょう。
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