テレワークやリモートワークによって働き方の多様性が広がっている一方、テレワークを続けることで精神的に不安定になる人が増える中、適切なメンタルケアの実施が企業にとって重要な課題に。ここでは、テレワーク、リモートワークをしている人へのサポートや、精神に不調をきたした際、企業に出来る事について解説しています。
テレワークやリモートワークは、インターネット環境・WEBカメラやマイクといった機器があれば、いつでもどこでも仕事へ参加できる働き方です。多様なライフスタイルが広がってきた現代において、ライフワークバランスを考える上で魅力的なシステムとして人気を集めています。その一方で、職場での従業員同士の交流機会が失われ、精神的ストレスを抱えてしまう人も増加している背景も。適切なテレワーク導入には十分な周知徹底と、メンタルケア環境の整備が欠かせません。
テレワークに関連したメンタル不調は従業員によって違いがあり、症状や対策を一概には決められません。ただ、どんな問題にも兆候があるように、メンタル不調にも何らかのサインがあるとされています。部下や同僚の状態の変化にいち早く気づけるかどうかも、企業側からのメンタルケアとして不可欠なポイントです。
テレワークによるメンタル不調の兆候の例として、以下のようなものが挙げられます。
テレワークにおいて適切にメンタルケアを実施するためには、何よりもまずメンタル不調が深刻化する前に、従業員の変化や問題へ気づくことが重要です。
また、人によってテレワークで抱えているストレスの原因にも違いがあります。例えばコミュニケーションの不足、ずっと自宅へこもっている閉塞感、就業時間の不規則化やライフスタイルの変化など。原因によって、問題へのアプローチも変わってきます。不調をきたす原因を可能な限り把握することが欠かせません。
テレワークによる精神的ストレスに対し、会社としてメンタルケアを行うことは必須課題。問題が深刻化してしまった場合は、速やかに専門の医療機関や支援機関へ相談することが大切です。
なお日本政府もテレワークのメンタルケアに積極的。厚生労働省では公式ホームページなどでテレワークに関連したメンタル相談を行っています。
テレワークにおけるメンタルケアには様々な方法があり、自社の環境や従業員の状況を見極めながら、効果的な対策を検討していくことが大切です。
通勤の手間と時間を節約できるテレワークですが、自宅から駅まで歩いたりバス停から会社まで歩いたり、 社内で部署間を移動したりといった機会が失われ、運動不足になることも。生活だけでなく仕事も自宅で済ませてしまえるからこそ、意識して行動しなければ生活習慣が乱れてしまいます。
睡眠不足や運動不足、生活習慣の乱れは精神的ストレスを増大させるため、ライフスタイルの改善がケア方法として重要です。
自宅で仕事ができるからこそ、いつまでも仕事を続けてしまう恐れがあります。仕事とプライベートを切り替えて、メリハリのある就業スタイルを保つことが欠かせません。
テレワークでストレスが増大する原因の1つとして、他者とのコミュニケーションの希薄化が挙げられています。対面による交流が行えないテレワーク環境だからこそ、積極的にコミュニケーションをとっていく意識が重要です。
コミュニケーション機会の喪失と同時に、悩み事を誰かに打ち明けたり相談事をしたりする機会も減り、上司や先輩によるサポートを得ることが難しくなる場合も。そのため会社として気軽に悩み相談を行える環境づくりを進めることもポイントです。
テレワークによって個々の従業員がどのように会社やチームへ貢献しているのか、適正に評価することも、労働意欲やモチベーションを維持する上で必要な対策です。
従業員同士が報酬を送り合うピアボーナスの本質は、単なる金銭的なメリットだけでなく、互いを認め合うために従業員同士のコミュニケーションが活性化するという点といえます。
また上司や先輩が見えない部分も、従業員同士で確認し合えるため些細な変化にも気づきやすくなるでしょう。
ピアボーナスの導入のみでテレワークによるメンタル不調を一度に解決することは難しいですが、会社が提供できるメンタルケアの一環として、ピアボーナスの有効性は注目を集めています。
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