職場の風通しが悪い硬直した組織は、平常時はそれほど問題になることはなくても、非常時になるとうまく対処ができず崩壊してしまう可能性があります。
そのようにならないための解決策はあるのでしょうか。まずは原因から見ていきましょう。
人間は必ずしも全てを数値化して評価することはできません。
風通しが悪い職場では、必要以上に「見える化」など、過度に可視化することや数値にこだわり過ぎる傾向にあります。
成果やノルマといった結果を検証することも重要ですが、実は結果に至る過程にこそ成長のヒントがあります。
職場の風通しが悪いと、こうした部分が見落とされがちとなります。
風通しの悪い職場でしばしば見られるのは、前例を頑なに踏襲することです。
新しいやり方がどんなに効率的で費用対効果に優れていても、一定数の反対に遭い、時には退けられてしまいます。
むしろ前例を無批判に踏襲しない存在は、異端として白い目で見られることさえあります。
風通しが悪い職場では、チャレンジしてみることよりも、失敗しないことがなりよりも評価されます。
マネジメント層が特定の社員をえこひいきしていたり、社内で派閥ができて無用な争いをしていたりするなど、風通しが悪い職場は往々にして人間関係が歪んでいます。
例えば、営業部門と製造部門など費用や納期で、しばしば利害が対立する部門間で、縄張り意識が働きいがみ合っていることがあります。
異なるパート間を調整する機能がない、もしくはあっても働きかけが上手くいってないなど、本来協力するべき社内間でパワーゲームが行われ、職場の風通しが悪くなっています。
職場の風通しが悪いと、必要な情報が上がってこない、報告や相談がないなど、職務に悪影響が出かねないことが起こります。
チームとしての利益よりも個人の利益や好みが優先されたり、職場内で孤立する人が出たりと、組織としての体をなさない事態に発展してしまいます。
また、コンプライアンスに違反することが、放置されるリスクも考えられます。
スピード感の欠如は、成長や発展を妨げる要因となります。
決断や判断に時間がかかった結果、ライバル企業に商品開発で後れを取り、市場における自社のシェアが大きく減少してしまうことがあります。
決定にいくつもの決済を要し何日もかかったり、若手社員の提案になかなか耳を貸してもらえなかったり、旧態依然とした様子が窺えます。
風通しの悪い職場では、失敗しないことや、前例が尊ばれる傾向にあります。意欲のある人や、挑戦したい人は反対に煙たがられます。
能力のある人ほど、こうした環境に嫌気が指し組織を後にします。こうしてますます保守的な空気に職場は包まれます。
問題意識はあっても、目をつけられたくないから声を上げないという選択をする人がいる組織は、せっかくの人材を活かせていないということになります。
社内のコミュニケーションを改善する方法のひとつに、社員同士が評価や感謝の気持ちを送り合う「ピアボーナス」があります。
ここでは、ピアボーナスを導入した企業の事例を見ていきましょう。
ピアボーナスを導入することで、職場のコミュニケーションが活発になり、人間関係にも良い影響を及ぼします。
次のページでは、実際にピアボーナスを導入する企業の従業員に、ピアボーナスの満足度についてアンケート調査した結果を掲載。現場の声を見ていきましょう。
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